犬山市 平成16年3月 第1回定例会会議録(宮地議員一般質問の抜粋)

◎議長(熊澤宏信君)休憩前に引き続き、本会議を再開いたします。

 一般質問を続行いたします。

午前中、10番 宮地議員の質問中でございますが、2番の広域ごみ処理の質問から入りた

 いと思います。

  10番 宮地議員。

10番(宮地繁誠君)それでは、午前中に引き続き、犬山市の主要施策であります広域ご

 み処理施設の建設について質問をいたします。

  広域ごみ処理施設を犬山市に建設をすると、こういうことを公式に発表されて、既に2年

 半が経過をいたしております。この間にいろいろと紆余曲折がございまして、現在では善師

 野奥雑木泊地域を候補地として周辺住民の皆さんに合意形成が図られているところでありま

 す。しかしながら、この候補地に最も近い善師野台の地区の皆さんと昨年7月25日に意見

 換会が南部公民館で開かれました。私もこれを傍聴いたしまして、大変厳しい意見が続出を

 していたわけであります。

  そこで、私は犬山市の焼却場並びに周辺市町の焼却場の現状を考えてみますと、建設が昭

 和57年当時のものばかりであります。したがって、耐用年数も大幅に過ぎておりまして、老

 朽化も激しいわけであります。一刻も猶予のならない事業というふうに位置づけをされてい

 ると考えております。

  そこで、9月議会で、犬山市はいつまでに候補地を決定するんだと、こういった質問をい

 たしました。これに対して、当局は16年3月までに建設地を決めていきたいと、こういった

   答弁をいただきました。その16年3月は今であります。これまで善師野台地区の皆さんとの

   協議はどのように進められ、どのような状況にあるのか、きのうの水野議員の質問に対する

   答弁では、地域住民の皆さんとの意見交換が大変少ないような気がいたしました。これに対

   する地域の皆さんとの意見交換会がどのように開催をされて、地域の皆さんはどのような問

   題に対して反対をされているのか、それに対して行政はどのようにその問題に取り組もうと

   してみえるのか、今後の計画等をお示しいただきたいと思います。第1の質問といたします。

 

◎議長(熊澤宏信君)答弁を求めます。

  牧野環境部長。

   〔環境部長 牧野君登壇〕

◎環境部長(牧野一夫君)10番 宮地議員の広域ごみ処理のご質問にお答えいたします。

  まず、3月までに候補地決定の見通しはどうかということでございますが、本年度末をめ

 どに、現在地元、善師野地域の皆さんを初め、県及び他の3市2町と協議・調整に懸命に努

 力を進めている段階でございます。

  地元の一部反対してみえる原因でございますが、これまで全体会議あるいは一部の方との

 お話し合いの中から、なぜ広域なのか、なぜ犬山市でなのか、なぜ善師野なのかと、こうい

 うご質問から推測しますと、地元に押しつけているというようなとらえ方をしてみえるので

 はないかと考えております。このほかに、周辺への環境への影響とか、自然破壊につながる

 と、こういう意見が多いと感じております。そこで、候補地周辺の自然環境の現状などを正

 確に把握し、皆様に伝える必要があると考え、犬山市環境審議会に広域ごみ処理施設の建設

 と周辺環境への影響及び広域ごみ処理のあり方、これに対して意見を求めました。そして審

 議会からは調査の実施と、これに一緒に学びながら参加してくださいと、こういう呼びかけ

 をしていただいた段階でございます。

  私ども、何とか中立的な組織、こういったものを設けていただいて、そこでいろいろなご

 意見、ご質問に誠心誠意お答えをしてまいりたいと、このように考えております。

 

◎議長(熊澤宏信君) 石田市長。

    〔市長 石田君登壇〕

 

◎市長(石田芳弘君) 私からも、このご質問に対して、お答え申し上げたいと思います。

  合意形成は基本的にはできたと思っています。地域住民というお言葉をお使いになります

 が、地域住民はほとんど私は基本的には検討の方向に入っていただいております。今のお話

 で厳しい意見があるというご質問ですが、私には、本質的な反論は一つもないと思っていま

 す。ごみの処分場の技術的な反論は一つもありません。具体的に、私は、いつも私がお答え

 するから来てほしいと言ってもいらっしやらないわけですから、ご反対の方たちがですね、

 私は初めから反対のための反対にしか見えませんので、本質的な反論は一つもないというふ

 うに考えておりまして、ただ問題は、場所に関して、事務的にクリアしなければならないこ

 とがありますので、これは愛知県の環境部が決定することですが、環境部の中にも広域のご

 みの処分場建設を推進する考えと、それからその土地が自然公園法でございますので、自然

 公園法の解釈で、若干の解釈の違いで対立しておりますのこで、最終的には促進派と慎重派が

 お互いに協議し合いながら決められる、最終決定は愛知県にゆだねたいというふうに考えて

 おります。

 

◎議長(熊澤宏信君) 宮地議員。

          

10番(宮地繁誠君) 時間の残りもわずかでありますが、私はこれまで議会の方の対応と

 しましては、平成11年9月から特別委員会を編成して、この問題に対応してきたわけです。

 行政もこの3月までに結論を出すという覚悟で取り組んでいくんだということを9月に聞き

 まして、議会としても、我々一人一人がこの焼却場建設に対する結論づけをしていかなけれ

 ばならない、そういう時期が迫っていると、こういうふうに解釈をいたしました。

  そこで、私どもの新風会で何とか現在のごみ処理施設の安全性が本当に図られているかど

 うか、こういったことを科学的な見地から専門的に研究をされているお二人の大学教授のも

 とに出かけていってまいりました。結論から申しますと、ごみ焼却場はリスクがあるかない

 かと言われれば、リスクがあるということであります。そのリスクを市民の皆さんにどの程

 度にとらえていただくか、これが行政のやる仕事であるということであります。

 たとえて例を申されましたが、買い物に行くのに、自動車に乗っていってもリスクがある、

 また歩いていってもリスクがある、そのリスクの程度をどの程度にとらえるかが市民の皆さ

 んに理解をしていただくことが行政の役割ですね、そういうことであります。具体的には、

 現在のダイオキシンの状況は、平成13年、14年を境に画期的に抑制がされているということ

 であります。宮田教授の調査では、焼却場の建設されている地域にお住まいの住民の皆さん、

 そして施設のない、遠いところに住んでみえる方の住民の皆さんの血液検査をされても、そ

 の差は出ないということであります。

 この議会でもたびたび議論されております広域化か、あるいは単独かという問題ですが、

 300トンを超える焼却炉から排出される排気ガスですね、これの安全性、そして100トンクラ

 スの焼却炉から出されている排気ガス、これが周辺住民の皆さんにどういう影響を及ぼすか

 ということを尋ねましたが、これについても全く差はないということであります。その根拠

 としては、大型炉であれば、それなりの施設が設計がされているわけですね。この点は、京

 都大学の武田信生教授のお説ですけれども、いわゆる大型化は煙突が大きく、また高く、排

 気ガスそのものは多く出ますけれども、広い範囲に拡散をされていると、小型炉は小型炉な

 りの狭い範囲に拡散されておって、その影響は同じであるということです。一番心配されて

 いるのは、家庭の庭先で燃やされるごみに一番影響があると、こういったことでありました。

 また、里山の環境の保全につきましても、私ども航空写真を持っていきまして、建設場所

 と、そしてお住まいになっている団地の位置関係を見ていただいてご意見を伺いました。こ

 れについては、まず建設をしようとしている里山の、いわゆる生態系、動植物の生態系を調

 査する必要がある、そしてその付近を流れている小川の水質または生息物を調査をする、そ

 して田畑の現状も調査し、またお住まいになっている団地からの排水、こういったものも調

 査をして、総合的に判断し、現在の環境以上に保全をしていく、そういった対策が必要です。

 また、焼却施設の建設についても、自然環境をできるだけ壊さない、自然を残す範囲に建

 設をする。また、今では各自治体七半地下式の焼却炉を建設されている自治体もあるという

 ことであります。また、周辺の住民の皆さんには生活環境にプラスになる施設とか、あるい

 は対策も同時に行っていく、こういった協議会の設立が必要でありますよと、こういったア

 ドバイスをいただきました。

 要は、これまで行政がとられてきた対善師野地区との皆さん、市長は、地区というのは善

 師野全体を指しているんだというご解釈だと思いますが、しかしながら、一番隣接している

 善師野台の皆さんのご理解をいただくには、やはり誠心誠意、犬山市の対応を示さなければ

 ならないと、私は考えております。

 問題となっている、いわゆる広域化だとか、あるいはなぜここに決まったという点は、市

 長おっしやるとおり、このごみ処理施設に対する本論ではないかもしれません。しかしなが

 ら、本論に入るには、地域住民に行政が信頼をされなければ到底中身に入っていくことは不

 可能だと私は考えております。地域住民との接触が、特に善師野台の皆さんとの接触が、私

 は少な過ぎるのではないか。確かに門戸を閉ざされているかもしれません。しかしながら、

 それをクリアすることが行政の役割だと私は考えております。全国どこの市町村へ行っても、

 ごみ焼却場を建設するといって賛成された市はどこにもありません。必ず反対から始まりま

 す。反対から始まって、賛成に切りかえていただく、これは行政の誠意でもって進める以外

 に私はありません。そう考えております。そして、内容を正確に理解をし、惑わされず進ん

 でいくならば、このごみ焼却場の問題は、解決するのではないかと、こういう期待を持って

 おります。一部の自治体では、それもできずに、裁判によって解決されたところも確かにご

 ざいます。しかし、これは行政にとっても、地域住民にとっても、大変マイナスな部分でご

 ざいます。損失であります。大きな損失となります。ひいては、後々の日常生活にも大きな

 影響を及ぼすことであります。負担、不安と、そして不信を抱えて、地域の住民の皆さんが

 これから行かれることのないように、対応していかなければならないと考えておりますが、

 まず地域住民の皆さんへの行政の取り組みをもう一度検討する必要があるのではないかと、

 私は考えております。

 市長はいつでも会うとおっしやってみえる。しかしながら、これはリスクを伴う施設であ

 る以上は、市長みずから出かけて、地域住民の皆さんに合意をいただく、そういう努力も必

 要ではないかと考えますが、この点に対するご意見をいただきたいと思います。

 

◎議長(熊澤宏信君)石田市長。

    〔市長 石田君登壇〕

 

◎市長(石田芳弘君)実はね、現状の、今美化センターありますね、その方が危険なんです

 よ、リスクという点からいったら。それをはるかによくしよう、今のおっしゃる最新鋭の技

 術でやるということですから、犬山全体から見たら、すごくよくなるんです、これは間違い

 なくよくなるんです。だから、それじや、今のところに、現在塔野地にどういう被害が出て、

 どういう大変なことになっているかということも分析せずにですよ、よりよくなるという案

 に頭から反対している人たちの私は公的な意識が低いんではないかという考え方すらします。

 それから、リスク、リスクとおっしやいますが、それじや、あらゆる人類の文明は全部リ

 スクがあるんです。そのリスクを厳密に言ったら、人類の文明の発達はあり得ません。今度

 の万博のテーマは、自然と私は人類の文明とどう折り合いをつけるかというテーマですね。

 私はまさしくこの善師野で今度建設していこうというごみの処分場というのは、万博のテー

 マと一緒だと思うんです。自然と、この持続的発展可能な人類と自然との共生ですね、こう

 いう高い理想を掲げた環境問題なんです、これは。環境と人類の技術との共生という極めて

 高いテーマを内蔵しとるわけです。ですから、私は必ず現状よりよくなるという自信を持っ

 てますから、粛々と進めるのみです。事務的に粛々と進めるのみだと私は思っています。

 

 ◎議長(熊澤宏信君)宮地議員。

 

◎10番(宮地繋誠君)市長の答弁にありますように、現在のごみ処理施設が危険であると

 いうことは、今私が二人の大学教授のもとに行ってまいりましてある程度確信を持ったわけ

 であります。しかしながら、地域住民の皆さんはその点を十分理解されていないわけです。

   また、そういった説明会も開かれてないわけです。問題は、その前にいわゆるはだかってい

 る問題を解決しなければ、前に進まないのではないかということを申し上げました。ただ単

 に、粛々とお待ちになって、果たしてこの問題は解決するでしょうか。どこかでけじめをつ

 けられるということになってしまうのではないか、この辺を私は恐れるわけであります。ど

 うか最後まで、地域住民の皆さんとの接触を続けていただき、そしてまず不信感から取り除

 き、内容に入れば、市長のおっしやるとおり、自然との共生あるいは里山の保全、大切なこ

 とは取り組める課題であります。十分に理解していただける課題だと私は思っております。

 感情論に走らずに、どうかこのごみ処理施設は4市2町にとって大変重要な課題であります

 ので、一刻も早くこの問題に対する取り組みを改めて検討していただく気持ちはないのか、

 もう一度お尋ねいたします。

 

◎議長(熊澤宏信君)石田市長。

   〔市長 石田君登壇〕

 

◎市長(石田芳弘君)検討するも何もありません。常に私は話し合おうと言ってますからね。

 そして、ごく一部の反対する人たちの中には、平気で私に言うんです。自分もごみ出さなき

 ゃいけない、ごみの処分場は必要だと、ただし向こうでつくってくれとおっしゃるんです。

 そういう次元なんです。だから、いつでも話し合おうと言ってるんですよ。技術的なことは

 何遍でも言おうとしているのに、それを聞こうとしないですから、私は全くこのごみの問題

 については反対する人たち、一部の一部ですが、私は話し合うレベルが、公的な意識が低い

 と言わざるを得ません。

 それから、善師野台、善師野台とおっしやいますが、私のもとにはいろいろ意見が寄せら

 れておりますが、ごく一部の方の強烈な反対があるから、私どもは表へ出れません。しかし、

 ごみの処分場は必要だと思っていますという意見もたくさん寄せられておるということも事

 実です。

 もう一度確認をいたしますが、善師野全体ですね、従来の善師野をつくってきた方たちで

 す。善師野のいろいろな公的な意識でもって善師野の歴史を切り開いてきた人たちは、おお

 むね検討しよう、前向きな、この建設については、前向きな取り組みを私どもに表明してい

 ただいております。後から来られて、善師野の、今までのあり方や、善師野の歴史を余りし

 んしやくされない一部の方が際立ったご発言があることによって、従来の善師野全体のバラ

 ンスが壊れつつあることは大変憂慮すべきであると思っております。ですから、私といたし

 ましては、やはり市民全体のマジョリティーと申しますか、市民全体のコンセンサスを大事

 にしなきやならない立場でございますので、圧倒的な市民の皆さんの希望をしんしやくした

 いと思っております。

 

◎議長(熊澤宏信君)牧野環境部長。

    〔環境部長 牧野君登壇〕

 

◎環境部長(牧野一夫君)10番 宮地議員の再々質問にお答えさせていただきます。

 周辺住民の皆さんのご理解、ご協力、これは何よりも最優先と思いますので、これまでの

 進め方で反省すべき点は反省し、先ほど申しましたような中立的な組織を設けていただき、

 その組織の皆さんとご意見、疑問、こういったことに意見交換を誠実かつ誠心誠意対応させ

 ていただいて、できることならば、善師野区、四季の丘、こちらの方々と一緒になって専門

 家をまじえたそういう組織ができるように努力してまいりたいと思っています。

 

この会議録は、犬山市秘書広報課の承諾をもとに掲載しています。

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